陰陽論

3000年前の中国では、「この世の中にある全ての事物は、その中にある対立する二面性をもつ」という思想が広まっていったのです。

例えば、太陽からの光があたる部分では明るく暖かい状態ですが、その反対の部分では陰ができ寒くなるように、同じ一日でも「昼」と「夜」、同じ人間だけど「男」と「女」といったように、1つの現象や物などを2つの面で見る考え方が、「陰陽論」ということになります。

代表的な事物を表にしてみました。

太陽

地球

一日の時間

季節

秋・冬

春・夏

エネルギー源

温度

重量

人間

からだ

おなか

背中

動き

静止

運動

この世界は「陰」と「陽」は互いにバランスをとりながら、変化を繰り返し互いに調和をしている重要な存在であり、どちらが良いとか悪いとかではないのです。

例えば東洋医学(鍼灸)の見解では、熱感がある場合は、表にあるように“熱”である「陽」の影響が強いため、熱を下げる「陰」の働きを活性させる治療を実施し、寒気がある場合は“寒”である「陰」の働きが強くなるため、「陽」の働きを活性させる治療を実施し、身体を温める方向に持っていくようにします。

つまり、“陰陽”は身体の状態や病気の程度の指標として表され、「陰」「陽」のバランスを整えながら、互いのプラスマイナスを限りなく“0”に近づけ、ニュートラルな状態にしていく事が重要です。

症状に現れなくてもその方の好みや体質でも同様で、夏でも長袖を着たり、温かい飲み物を飲まれる方もいれば、冬なのに薄着で冷たい飲み物を好まれる方がいます。すなわち身体に「陰」「陽」が強く出ていることで、欲する物が変わってくるのです。

寒がり・暑がりが長期間継続したり、強まってしまうと、「冷え症」「熱症」という症状化になると考えます。

体温が38℃あるからといったような数字としての情報も重要です。

しかし、患者様の現在の症状により、熱がっているのか逆に寒がっているのかをというのを見極めて、バランスを整える方向へ導きだすという治療が鍼灸治療の本質です。

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